できる社長のキャッシュ戦略 「資産の効率を高めるとは」
新聞を眺めていると目にする言葉、
企業の最高益の達成。
金融を除く上場企業の手元資金は、
120兆円と過去最高になり、10年間で7割増加したらしい。
まさに、金余りのトンデモない数字である。
しかし、手元に資金を置いていても、増えることはない。
大事なことはそれをどう活用するかだ。
記事が目に付けたのは、総資産回転率。
つまり、資産全部を活用して何回転分の売上をあげられたのか、
効率が良いのか、そうでないのかを測る数字である。
![](https://static.wixstatic.com/media/a50c54_3475498dc0294550910a0b388588009e~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_643,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/a50c54_3475498dc0294550910a0b388588009e~mv2.jpg)
5月30日の日経新聞では、三菱ケミカルホールディングスと日立製作所の話が紹介されている。
総資産を10年前の1.7倍にまで膨らませた三菱、
だが純利益は総資産の5%ということで、
同業トップの8%と差が開く。
![](https://static.wixstatic.com/media/a50c54_04135112bbd6495b9d011afdc3a60562~mv2_d_2048_1247_s_2.jpg/v1/fill/w_980,h_597,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/a50c54_04135112bbd6495b9d011afdc3a60562~mv2_d_2048_1247_s_2.jpg)
日立は10年前に16社あった上場子会社を5社に減らし、
総資産を4%減少させて、前期に営業最高益を達成。
経営効率を高めるには、
利益を生まない資産の削減が不可欠である。