金融機関を目利きする力
金融機関を取り巻く環境は、どんどん悪化し、既存のビジネスモデルを継続するだけでは、金融機関経営が成り立たなくなってくる可能性が高いのではないかと思います。
まさに、「選ばれる金融機関」と「淘汰される金融機関」に分かれる時代です。
今から、「どの銀行が、どのようなビジネスモデルで経営を行っているのか」を見極めることで、「どの金融機関が、淘汰される金融機関になるのか」ということが見えてきます。
直近のレポートで紹介させてもらった内容を踏まえると、
(1)有価証券の運用割合が大きい金融機関
(2)アパート・マンション向けや不動産業向けの融資が大幅に増えている金融機関
(3)担保・保証に依存した融資の量的拡大に頼っている金融機関
というのは、「淘汰される可能性の高い金融機関」と考えられるでしょう。
「淘汰される可能性の高い金融機関とつきあっていると、何かあったときに、
とんでもない迷惑を蒙ることになる」ということを、よく知っておいて欲しいと思います。
その影響で倒産した会社も、何社もありますので、みなさんや、みなさんのクライアントが、そのような羽目にあわないよう、今から、つきあうべき金融機関を、きちんと選んでおくべきでしょうね。
1998年から2002年にかけて、多くの金融機関が破綻しました。
「淘汰される可能性の高い金融機関」は、よく観察していると、なんとなくわかります。「淘汰される可能性の高い金融機関」とつきあい続けても、いいことはあまりありません。
是非、「金融機関への目利き力」を身につけ、「淘汰される可能性の高い金融機関」とではなく、「生き残り続ける金融機関」と取引されることをお勧めします。