パラダイムシフトする経済と企業
昨日は日経新聞東京本社の編集局の方が講師をされた
セミナーに参加してきました。
題して、「パラダイムシフトする経済と企業」というテーマです。
昨年を振り返りつつ、今年の展望を読み解くというもの。
昨年は大きなニュースがメディアの予想を裏切りました。
イギリスのEU離脱とトランプ氏の大統領就任。
従来からの流れを踏まえ、立てられてであろう予想を完全に裏切る結果となりました。これは日経新聞としても反省の意も含めつつ受け止められておりました。
世の中の動きが目覚ましいスピードで動いている、という表現をよくされますが、地表の細かい動きばかりに気を取られていて、地殻そのものが大きくゆっくりと動いていることには中々気づきにくいものなんですね。
世界各地で起こっている細かな動きや、過去の歴史からの積み重ねなども十分に考慮に入れる必要がある。
しかし、実際にはそれほど多くの情報を仕入れて、きちんと予知予見することなど不可能に近いので、やはり予測仕切るということはできないのでしょう。
結果的に出てきたキーワードです。
昨年の年初には出てきていなかったものもあります。
つい最近まで、ガンガンのグローバリズムが主流であった今、いきなりグローバルサプライチェーンを否定したり、止めてみたりなど、簡単に言えるものではありません。
二国間交渉で物事を片付けられる時代でもありません。
しかし、実際のその芽が発芽し、大きくなろうとしている。
結局きちんと育つかどうかはまだ分かりませんが、芽が出たのは事実です。
今年は3月以降、特に欧州で多くの選挙が開催されるようです。
特に注目は4月に開催されるフランスの大統領選挙。
フランスの動きが今後のEUの存在意義に大きな影響を与えます。
得てして国民は、冷静に判断ができるのか?
トランプはNATOの首脳会議にキチンと参加するのだろうか。メルケル首相と肩を並べて話をすることはあるのか。
この大きな波を乗り越えていかなくてはなりません。
最後に講師が言った、「今年も私たちは外すかもしれない。だからどんなことがあっても、どんなことが起こっても、事前にそんな可能性があるかも、という覚悟だけはしておいてくださいね」とのこと。
すごい締めくくり。