国債購入、海外勢27%に?
5月17日の日経新聞より。
日本銀行が発行している国債の購入者について、
従来の購入先としては日本の金融機関、つまり銀行や保険会社が
主役であったのが、
利回りがマイナスになるということで、あまり手を出さなくなり、
その変わりに、海外勢の存在が目立ってきているという記事。
債券市場での買い付け額に占める海外勢の割合は、2004年以降で最も
髙い27%となった。
これは国内のメガバンクを上回る数字。
国債全体の残高に占める海外の保有比率は昨年末時点で10%を超えた
ということで、これは初めての1割超えという結果になっています。
従来、日本の借金がどれほど大きくなっていったとしても、その借金の借り先になるのが、
国内の金融機関であり、つまり私たち国民の預金であったり保険料であったりしたので、
借金の数字の大きさの割に、大丈夫!という信頼感がありました。
今回の傾向のように、今後日本の借金の借り先が海外の機関になってくれば、日本は安易に
借金を増やすことは難しくなるし、返済についてもしっかりと視野に入れなくてはならなくなります。
そして、そうしたしわ寄せは間違いなく私たち国民に襲いかかってきます。
極端に、分かりやすく、大々的に近づいてくるのではなく、
じわじわと、こっそりと、真綿で首を絞めるかのように。
この情報は見逃していてはいけません。